日本在住の外国人のビザについて
日本在住の外国人の方はビザ(在留資格)を持っているはずなのですが、在留カードを見たことがありますか?
ビザにはいろいろと種類があって、在留カードの「在留資格」欄を見れば確認できますので外国人の方とご結婚を検討されているのであれば、一度見せてもらってください。「留学」とか「日本人の配偶者等」、「技術・人文・国際業務」などと書かれてあり、これがいわゆるビザ(正式には在留資格)の種類です。
日本人と外国人の方が結婚すれば、外国人の方のビザを配偶者ビザに変更することが可能です。正式名称は「日本人の配偶者等」です。就労制限(職種・労働時間)が無くなったり、永住権取得・帰化の条件が緩和されますので、まだの方は早めに変更手続きしてくださいね。
※海外から配偶者を日本に呼ぶ場合は在留資格認定書交付申請です↓↓↓
在留資格変更許可申請について
お持ちのビザから配偶者ビザへ変更する場合の手続きをまとめてみました。
手続きの名前は「在留資格変更許可申請」です。
必要な書類を列挙していますが、規定されている最小限の書類です。
お二人の状況(馴れ初めや交際期間、職業など)によって必要な書類は変わりますし、増えます。
この判断は難しいので、専門家にご相談した方がいいと思います。
※申請時、申請先の入国管理局は、規定されている書類以外については、アレ出してコレ出してとは言ってくれません。申請後に追加書類を要求されることもありますが、されないことも。そのため、「この書類を提出していれば配偶者ビザ取れたのに!」という方も大勢いらっしゃいます 。
以下、日本人の配偶者は「日本人」、外国人の配偶者は「外国人」と表記して説明します。
【申請できる人】
①外国人の方
②行政書士や弁護士などの取次者(地方入国管理局長から申請取次の承認を受けている者に限る)
③外国人が病気等で申請できない場合は配偶者などの親族
【申請先】
外国人の方の住民票のある市区町村を管轄する地方入国管理局
【申請期間】
結婚してから、現在の在留期間満了日以前まで
【申請結果が出るまでの期間(標準処理時間)】
2週間~1か月
※申請の結果はハガキで通知が来ます。でも、結果については書かれていませんので、はがきを持って入国管理局に行ってください。結果を教えてもらえます。ちなみに、届いたハガキを見れば結果分かります。お金持ってきてね(印紙代)とハガキに書いてあれば許可ということになります。
【費用】
収入印紙4,000円(許可が下りた時に必要な費用。入国管理局で買えます)
【申請に必要な書類】
申請書類はあらかじめ作成しておきます。その際、控えを取っておくのを忘れずに。次回の更新申請の参考になりますし、万が一不許可になった場合、専門家などに相談する際に使います。
1 在留資格変更許可申請書 1通(入国管理局ホームページで入手可能)
2 外国人の顔写真(縦4cm×横3cm) 1葉
※ 1の在留資格変更許可申請書に貼ります。
3 日本人の戸籍謄本 1通
発行元:日本人の本籍地がある市区町村役場
※外国人との婚姻事実の記載がない場合には,別途、婚姻届出受理証明書の提出が必要になります(外国にある日本大使館で結婚手続きをした場合、結婚したことが戸籍に反映されるまでに時間がかかります)。
4 結婚証明書 1通
発行元:外国人側の国の機関
※ 婚姻の事実が記載された戸籍謄本でも可(韓国など)
基本的に外国語で書かれていると思いますので、日本語へ翻訳した書類も提出してください(誰が翻訳したかも明記してください)。
5 日本人の住民税の課税/非課税証明書及び納税証明書(1年間の総所得及び納税状況が記載されたもの) 各1通
発行元:その年の1月1日現在時に住民登録していた市区町村役場
※ 1年間の総所得及び納税状況の両方が記載されている証明書であれば,どちらかの書類で可。
※ 市区町村役場で発行されない場合は,最寄りの地方入国管理局にお問い合わせ下さい。
※ 外国人が日本人を扶養している場合、これらの書類が取れないことがあります。その場合は外国人の住民税の課税/非課税証明書及び納税証明書の提出が必要になります。
6 身元保証書(指定フォーマットあり) 1通
※ 外国人の身元保証人には,日本人がなります。
※ 日本人の捺印が必要です。
7 日本人の住民票(世帯全員の記載のあるもの) 1通
8 質問書(指定フォーマットあり) 1通
※ 嘘を書いちゃダメ、絶対ダメ。
9 スナップ写真(夫婦で写っており,容姿がはっきり確認できるもの)2~3葉
10 パスポート 提示
11 在留カード又は外国人登録証明書 提示
書類の数がとても多いですが、これらは最低限度の書類です。お二人の状況によってはさらに収集・作成が必要です。この申請、郵送では手続きできませんので、本人または代理人が入国管理局に2回(申請時と許可時)訪問する必要があります。ちなみに入国管理局の受付時間は平日の9時~16時です(昼休憩あり。地域によって異なる)ので、平日お仕事されている方はお仕事を休む必要がありますね。
また、申請後、審査の途中で追加資料提出を求められることもありますので、その時はすぐに対応してくださいね。
↓必要書類の書き方の詳細についてはこちらをご覧ください(サンプルあり)
おわりに
「ちょっと自分では難しそう」「時間がない」「不許可になるのが怖い」という方は専門家を使うのも手です。ちょっとお金はかかりますが、申請代行を頼むことが可能です。